9月22日(土)彼岸中日

 朝は、肌寒く、つい先日まで網戸で過ごしていたが、窓をしっかり閉めても寒い。津波で片づけられた大地に根差したススキが風で躍る。今日は24節気の秋分の日、気象庁によれば、北日本(北海道・東北)の8月下旬と9月上・中旬の平均気温がそれぞれ統計を開始した1961年以降で最高の厳しい残暑だったと発表し、30年に1度しか発生しない「異常気象」との見解だ。それが、先人達が言った「暑さ寒さも彼岸まで」で一変した。いづれ、彼岸を迎え、何となくほっとする。
お彼岸の中日である秋分の日は毎年23日だと思っていたが、致知によれば『昭和54年(1979年)には、24日が秋分の日、今年のように22日になるのは、明治29年(1896年)以来116年ぶりだそうで、今日は歴史的な日』だそうだ。太陽を中心に刻々と回り続ける地球、宇宙の中で実に神秘的に生かされている。
 さて、午前中は親戚、従兄がお彼岸で焼香に来ていただき久しぶりの休日で懇談できた。御先祖の力に感謝だ。午後からは、妻の実家に焼香、帰りにナリサワ・カルチャーギャラリーで開催している「震災で消えた小さな命2」を見学した。東日本大震災で命を落とした動物たちを描いた作品102点を国内外の作家や画家、イラストレーターが被災者から亡くなった動物の話を聞き描いたものだ。津波で愛犬が亡くなった手紙と絵を見ながら無性に泣けた。従姉が愛犬を助けに戻り一緒に旅だったことや震災で亡くした妹(誕生日が今月26日だったことを思い出し)作品が語りかけてくる思いに心が揺れた。
 夕方、自宅に戻ると義弟が来ていた。大川小学校遺族会のことなど話したが先ほど絵を見ていて思ったことで引き合わせてくれたのかと、不思議さを感じた。全てに感謝、御蔭さま、ありがとうという気持ちだ。

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