10月9日(火)奥尻町

 8時15分ロビーに集合し、奥尻町議会事務局木村孝義次長兼総務係長さんが迎えに来ていただき町内の説明をいただきながら奥尻町役場に。町長室へ案内され新村卓実町長と名刺交換し平成5年7月12日午後10時17分に奥尻島を襲った「北海道南西沖地震」により日本海側における観測史上最大級な地震、発生から3分後に襲い人的被害死者172名、行方不明者26名、重軽傷者143名、崖地の崩壊が随所で発生し奥尻地区ではホテルごと飲み込むなど被害総額は664億円に達する大惨事だった。地図を使いお話していただいた。視察項目の「防災(津波)対策について」役場を後にし、議会車で木村孝義次長さんが各地区に案内していただき、各地区の被害状況とその対応についてご説明いただいた。奥尻地区・仏沢地区では、町長さんが話してくれたように土砂崩壊でホテル全壊、防潮堤のケイソン転倒、漁港沈下1mエプロン傾斜、フェリーターミナル津波で損壊、公営住宅裏土砂崩れなど。球浦地区低地部で津波により全半壊。東風泊地区、木村次長さんの自宅がある、被害がない。宮津弁天宮を通り宮津地区は、土砂崩れで建物全半壊。勘太浜地区、集落南部で津波により建物全半壊。賽の河原で合掌、売店3軒流失。稲穂地区津波で建物全壊、流失、集落壊滅、津波で小学校半壊。野名前地区は、津波で建物全壊、流失。各地区では、防潮堤が完備されていたが、人の住まないところは、財政的なこともあるが対応はしない。戻って、なべつる岩のある谷地地区、武士川地区、赤石地区、恩顧浜地区、松江地区、初松前地区、青苗地区を見学、状況と対応について防潮堤、6mかさ上げした道路、避難状況・応急仮設住宅と復興とまちづくりの説明を受けた。特に26億円使用した漁業が安心してできる人工高台、遠隔操作と震度4程度を検知するとゲートが閉まる水門、青苗地区の漁業集落環境整備事業、防災集団移転事業を使った事例など丁寧に説明いただいた。海洋記念緑地公園、慰霊碑「時空翔」では、198名の名前が刻まれた慰霊碑で11時20分になり奥尻空港へ。空港には、わざわざ奥尻町議会麓敏也議長さんが来ていただき御挨拶をいただき、これまでの対応をお話しいただいた。会派、私、笹野副市長ほか御礼を述べ奥尻から函館空港へ。五稜郭など見学しホテルルートイングランティア函館駅前に入った。

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