7月8日(月)実像
日経新聞の文化欄に「蟹工船 よみがえる実像として宇佐美昇三さんがオホーツク海を望む北海道紋別市に漁業事業家の松崎隆一氏の顕彰碑がある。小林多喜二の小説「蟹工船」鬼のように描かれた労働監督のモデルともいわれた人物がなぜ、人々に慈父のように慕われ顕彰碑が建てられたのかを宇佐美さんは追い執筆した。戦前からの外貨獲得に貢献その軌跡はデフォメした小説とは違うことに気づく。宇佐美さんは、この蟹工船は、浮かぶ水産基地として東日本大震災で漁師の力になったであろうと結んでいる。実像をしっかり捉える必要がある。
さて、午前中は、情報化産業や雇用創出を図る件で阿部企画部長ほか水野健康部長など廻り、午後1時からは琥珀で懇談会に出席した。ジャーナリストや町内会長、大川小学校遺族のみなさん達と5時過ぎまで熱心にそれぞれの思いを伺った。とりわけ、昨日の大川小学校第三者委員会の中間まとめの内容やミスター地震の科学的根拠や教育者の発言、80名が死亡、4名が行方不明の議題にも関わらず委員長が笑いながら進める会議に憤りと蟹工船のように実像が映し出される前にぼやけてしまいそうだ。アンケート調査の取り方、義家政務官が市教委を批判している点は、遺族側は集まったが市教委は出席者2名で「遺族と向き合っていない」というものだ。亀山市長はサンファン400年祭りのためチベタベッキアへ出国しているので境教育長をはじめ出席すべきである。市議会環境教育委員会は正副委員長ほか委員1名が出席していた。ほかに2名の議員の出席を確認。形骸化する虚像ではなく実像を求めている。7月20日の遺族への説明会の発言に期待したい。