7月15日(月)合意形成

 雨の中、車のラジオからニュースクローズアップの番組で東北学院大学経済学部教授の千葉昭彦先生が土曜日に行われた防潮堤を再考するシンポジウムのことに関してコメントが流れていた。経済面と生態系面で捉えた中で、北海道奥尻の例から立派な防潮堤や漁港ができても、人口が大幅に減り、何を復興させるのか長期的な視点で考える点やべきだ」とか行政や地元住民など関係者が集まって、計画づくりをする必要性が強調されたがアベノミックスで予算がありながら復興が進まなくなることが懸念されることなどが改めて指摘された。昨日の河北新報の記事に『八戸港防潮堤 地元「待った」』が掲載されていた。青森県が津波対策として計画した八戸港への防潮堤建設が国の予算が潤沢に使える集中復興期間(2011~2015年度)に間に合わせようと、地域の実情を十分検討せず国の事業メニューに沿って計画内容を急ごしらえしたことが原因で、計画の仕切り直しを指摘していた。シンポジウムでも岩手県釜石市唐丹町の自治会長は、「巨大な防潮堤を作ったら、海が見えなくなり、漁業者が作業する場が無くなる。住民がどんな暮らしをしてきたか、尊重されなければならない」と述べ、防潮堤の代わりにV字の盛り土道路で、住民の合意が町の復興計画に反映されたと報告した。よそ者ではなく、そこで生活する人々の声が必要だ。私自身にも、いのちを守る森の防潮堤を推進しているのでメールでいくつか問い合わせがあった。

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