8月4日(日)共震

 「現在進行形の震災を描く辞家に害はノンフィクション!超問題作」という帯から鎮魂と慟哭のミステリーの「共震」相場英雄(小学館)を一挙に読んでしまった。著者の相場さんは、震災前の2010年10月にシリーズ6段目「偽計ーみちのく麺食い記者・宮沢賢一郎(仙台・石巻篇」(双葉文庫)を発刊している。発刊後の翌年3月11日、東日本大震災が発災いろいろ思いはあり読んでいるうちにうなずきながら直ぐその中に入ってしまった。
 物語は、大和新聞東京本社の遊軍記者である宮沢賢一郎は、東日本大震災後、志願して仙台総局に異動する。沿岸被災地の現状を全国の読者に届けるため、「ここで生きる」というコラムを立ち上げた。そんななか、宮沢とも面識のある県職員が、東松島の仮設住宅で殺害された。被害者の早坂順也は、県職員という枠を越えて、復興のために力を尽くしてきた人物だった。早坂は亡くなる直前まで、被災地の避難所の名簿を調べていた。朝日の高成田さんや木の屋水産、石巻魚市場社長、地元新聞記者、報道部長などが出てくる。そこで復興と言う名のNPO支援やガレキ処理の水増しなどリアルで共に震える作品となっている。10時からは上品の郷で懇談会を行い午後1時からの大川小学校遺族と市教育委員会の話し合いのため石巻市河北総合センター(ビックバン)に行き、受付を済ませ席に着くと午後0時29分頃、大きな長い地震(宮城県沖を震源)があり、石巻市で震度5強、気象庁によると、震源の深さは約50キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6・0と推定されている。1号配備となり急遽、延期となりロビーには遺族・マスコミでいっぱいになっていた。せっかくの機会ということで、そのまま協議した。その後、いのちを守る森の防潮堤について共に震えることばかりだ。

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