10月20日(日)咲く

 8時半に石巻市立荻浜中学校体育館に行き、平成25年度三校合同文化祭に出席した。平成19年からスタートしこの文化祭、震災の年は中止したものの今年6回目で来年からはできない。荻浜小学校がら年4月で休校となるためだ。9時に開会し正午過ぎの閉演まで感動し児童・生徒の演技にエールを送った。今年のテーマは「咲」、『花は咲く』の歌詞が心を打つ。『真っ白な 雪道に 春風香る わたしは なつかしい あの街を 思い出す 叶えたい 夢もあった
 変わりたい 自分もいた 今はただ なつかしい あの人を 思い出す 誰かの歌が聞こえる 誰かを励ましてる 誰かの笑顔が見える 悲しみの向こう側に
 花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く わたしは何を残しただろう・・・♪』本当に私は、いったい何を残しただろうか?さあやるぞ!子ども達に感動をいただいた。休校することで、荻浜小学校4名n児童が「荻小の歴史と牡鹿半島の未来」の弁論、三校の個性も出て一体感を感じた。
 続いて、サン・ファン・パークへ移動し、第4回いしのまき大漁まつりに行った。全国有数の魚の水揚地である「水産都市・石巻」ならではのイベントで小雨の中、多くの方々が新鮮な魚介類や水産加工品を求めに会場いっぱいになっていた。目玉は、買受人気分を味わうことのできる大好評の「鮮魚セリ」や地元のヒーロー「シージェッター海斗 ショー」など開催されていた。
 続いて、宮城県東部振興事務所で第5回大川小学校事故検証委員会の傍聴に行った。第三者委員会の5回目の会合には、委員9人が出席し遺族、市議会から2名など60人あまりが傍聴した。議論を聞いていてこれが学校管理下で児童74名の尊い命が失われた検証作業と言うのが第一印象だ。このような議論では委員全員が犠牲となる可能性がある。聞き取りで採用した証言の基準、排除した基準が明確ではなく信頼関係を大きく失墜させた。地震の発生直後の学校の対応について、先生方の動きを生き残った教務主任の聞き取りを全面採用されている報告や委員会の目指すところは、津波に対して教職員や一緒にいた地域住民の津波への危機意識が薄かったためと指摘されたが、児童が当時、裏山への避難を強く訴えたことを削除している。津波到着時間の修正や三角地帯へ移動するときにお年寄りが先頭を歩きなどはじめて出てくる用語となっていた。11月3日には、有識者公開ヒアリングをこの不備な一方的な資料でお墨付きをもらう手続きに感じる。被災者・遺族に寄り添うことスタンスが見えない。どうか、しっかりと対応していただきたい。記者会見でもたじたじだった。
 夜は、検証会の検証懇談、不満だらけだった。花をさかせたかった亡くなった人々の思いに花を咲かせたい。

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