10月23日(木)霜降

 朝、愛犬散歩に出かけている間に、昨日のブログにより愛犬を心配していただき電話をいただきありがとうございます。ラジオで月尾 嘉男先生(東京大学名誉教授)が瞬時に処理するコンピュータについてお話していたが、まさにネット等ITは凄い。日本経済新聞の春秋に、『歌人の斎藤茂吉は50代の半ばになって、まな弟子の永井ふさ子と激しい恋に落ちた。別居中の妻があったが情熱はほとばしるばかり、30も年下のふさ子に送った手紙は150通にのぼる。「ああ恋しくてもう駄目です」「恋しくて恋しくて、飛んででも行きたい」――』が載っていた。結びに、『それにしてもいまやメール時代、文学者のこういう私信はのちの世に日の目を見るのかどうか。火中に投ぜずとも、削除ボタンひとつで消え去る文章の行方を思う』と、まさにその通りだ。
 凄さと儚さを感じる。IT時代だからこそ、絵手紙や味のある字(書)や絵などの思いを感じることが出来る。これまでの経緯や事象、損害賠償を求めた訴訟の進行協議の資料など不合理な対応だと行く先々で御指摘いただいた。「沈黙」お伺いするだけだが簡単に削除できるものではない。思いが深くなる。本日は24節気の「霜降」。暦の通り、初霜の便りが届き、宮城県全域には今シーズン初めて、霜注意報が出されたのは先人の教えの通りだ。裏山を夕方歩き、紅く燃えた落葉を歩きながら思いは大きい。

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