11月12日(水)境界
朝から小雨、日本経済新聞春秋に熊狩りのことが載っていた。『尾張家は維新後、藩士救済のために、北海道で農場を経営。周辺の熊を撃っていたことで有名になった。農村の生活は厳しく、冬は雪に閉ざされる。木彫り熊を考案し、農閑期の副業として勧めたところ、特産として広がった。その熊がいま頻繁に人里に現れる。全国で出没件数が増え、ここ数年で最多の地域も多い。住宅地や駅周辺でも遭遇する。先日は岐阜で死者も出た。ドングリが不作で餌を求めて下りてくる。山村で過疎化が進み、山林の管理が行き届かなくなった影響が大きい。人と動物のすみかの境界が大移動した可能性もあるらしい』
過日、千葉一先生が鮭と熊の話をしていただけに興味深かった。境界といえば、11月9日は、東西冷戦の象徴だったベルリンの壁が崩れてから、25年になる。再統一後のドイツは長く経済の低迷に苦しんだが、構造改革を進めて高失業などを克服し、経済大国として復活した。境界を取り除いた例もあるが、Aが判断すべき事象をBが境界を越え判断し苦しむ例もある。
さて、桃生へ行き震災での境界について伺い夜は、通夜での導師の諸行無常の説法で体と心の境界、7時からは石巻日和ライオンズクラブ理事会と例会、ゾーンという境界変更でこれまでのクラブが倍加して11となっている。クリスマス家族会をはじめ行事のあり方など初の対応だ。難しいものだ。