11月27日(木)自然に学ぶ

 植物が太陽の光を利用して水と二酸化炭素からエネルギーを作り出す「光合成」の原理を応用した、「人工光合成」の研究で、東芝は、世界で最も効率よく人工光合成を行うことができる技術を開発したと学会で発表した。凄いことだ。そもそも人工光合成は、太陽の光を利用して水と二酸化炭素からエネルギーを作り出す植物の光合成の原理を応用して、メタノールなどの燃料を人工的に作り出す技術だ。人工光合成を行う工程に、特殊な半導体や表面に加工を施した金の触媒を使うことで、太陽光エネルギーからメタノールなどの原料である一酸化炭素を作り出す変換効率を1.5%に高めることに成功、これは藻類に匹敵し、現段階では世界で最も高い水準だと東芝の発表だ。
 万物の霊長が人間だと言うが、ヒトは500万年~600万年前の歴史だ。それに比べ、地球誕生から現在まで46億年で、原始生命は39億年と言うからヒト、人間の歴史は浅い。生物や食部に倣おうと3つの観点から研究がなされてきた。1.形 鳥の形から飛行機や蚊の形態から注射器など。2.機能 ハスの葉はその微細構造と表面の化学的特性により、決して濡れることがないロータス効果で雨傘載り用、蛾の眼の光で赤目防止フィルムなど。そして3.仕組み 植物や生物の尿などは決して廃棄物にならないことや注目されていたのが光合成だった。見習うことが多い。
 さて、小積浜桜プロジェクトによる植樹の桜が鹿の食害にあっていた。それを防ぐため吉武NPO桜PJのご指導とボランティアのお手伝いをいただき防御柵を設置する作業を行った。ボランティアンは京都西本願寺博多支部のみなさん、感謝感謝だ。植物と生物を考えながら自然の偉大さにまだまだ人間は謙虚になり学ぶことが必要だ。 

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