4月25日(日)山河在り

 「国破れて山河在り」唐の杜甫の五言律詩「春望」の最初の一句だ。「国破れて山河ありで、とても戦争が起きた場所とは思えないほど木々は青々と茂っていた」 という意味だが、あの東日本大震災で小積浜の3分の2が被災したが、しっかり春を告げる桜など残った区民に勇気と希望を与えてくれる。一方で、小積浜区と交通安全協会で県道の清掃、ポイ捨ての空き缶などゴミ拾いを実施した。青々と茂っている脇の至る所にポイ捨てされている。何だか悲しくなってしまう行為だ。2時間以上かけゴミ袋が幾つもいっぱいになった。
 11時半からは、綺麗になった区域で花見会を実施した。高級弁当に、海の幸の焼きカキ、ツブ、ホヤ、スクモガニなどと山の幸、山菜のわらび、こごみ、たらっぽなどで賑やかに一献。みんなで一緒に賑やかに、ボランティアさん達も交えて楽しんだ。そういえば、石巻に来た松尾芭蕉(ちなみに日和山公園に句碑 『雲折々 人を休める つきみかな』と鹿又の八雲神社に 句碑 『川上やこの川下と月の友』がある)その芭蕉が『奥の細道』の中で「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」を引用し『夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡』弟子の曽良は『 卯の花に兼房見ゆる白毛(しらが)かな』を読んでいる。ふるさとは良いなあと強く感じた。

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