2月27日(土)再起

 話題の論文について日本経済新聞春秋に載っていた。『「夏なのにコートを着た女性を乗せ目的地に着いたが、後ろの座席には誰もいなかった」。東北学院大学の学生が、震災後に約1年かけ宮城県石巻市のタクシー運転手200人に聞き取りして、まとめた論文が話題になっている。こんな幽霊現象の体験者が7人もいた。先日、仙台市内で緊急のシンポジウムも開かれ、150人が参加したと地元紙が報じる。運転手らは幽霊に恐怖ではなく畏敬の念を持っているようだった、とは論文の筆者の弁だ。地元への愛着、突然亡くなった人々への深い共感、そんな心性が不思議な体験に反映しているのでは、と見立てる。どこか納得できる分析だ。』と。怪異譚の収集の大先達の柳田国男「遠野物語」から明治期の三陸大津波で妻を失った物語を引用し結びに『喪失を受け入れるしかない。それは再起の足場でもある。「震災からの復興に挑む人の一方、前を向ききれない人もいる」と論文の筆者は言う。未曽有の災害から5年、人はどう乗り越えるのか。幽霊との遭遇談は悲しみを秘めつつ、貴重な示唆に富む。』だ。
 さて、乖離していく環境下だが震災から5年、喪失を受け入れ再起の足場をしっかりとすることが大切だ。恩返しと石巻日和ライオンズクラブ献血活動、夜は誕生日ウイクデーでお祝い会、再起のスタートだ。

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