5月30日(月)変化に対応

 日本経済新聞春秋に、『東京から北京に留学していた若い女性から、現地でしばしば利用した非合法サービスの話を聞いたことがある。サービス名は「ヘイチャー」という。漢字で書くと「黒車」となる。正式な許可を持たない闇営業のタクシーを指す。日本風にいうなら「白タク」のことだ。白タクには法外な料金など危険なイメージがある。しかし日本人留学生が愛用する黒車の運転手たちは違った。留学生向け共同住宅の周りに待機しており携帯電話ですぐ呼び出せる。簡単な英語や日本語も通じる。信用できる運転手の名は口コミで広がる。価格も高くない。正規のタクシーより使い勝手は上だったそうだ。いま米国から世界へ、新手の有料相乗りサービスが広がりつつある。「乗せたい人」と「乗りたい人」がスマートフォンを通じて互いの情報を交換し、マイカーで目的地まで運んでもらうのだ。両者の出会いを仲介する会社の中でも代表格である米ウーバーテクノロジーズは、先ごろ日本でも一部の地域で事業を開始した。タクシー会社は「白タク行為だ」と反発するが、トヨタ自動車が米ウーバーへの出資を決めるなど、存在感は強まる一方だ。黒車も相乗りも、根底に「より便利に移動したい」という普通の人々の要求がある。安全性なら口コミをもとに自分たちで確認できれば十分。そんな新世代の価値観をタクシー業界は無視できるか。』ものすごい課題だ。いろいろ課題があるが変化に対応することが必要だ。
 今日も、既得権益の話が多かったが、この春秋に象徴されているように感じた。

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