6月1日(水)倹約とぜいたく
『徳川家康はかなりのケチだった。』の書き出しは、日本経済新聞春秋。「着物は、ぼろぼろになるまで使った。麦飯を好んだ。紙一枚もむだにしない。武士が座敷で相撲を取っていたら、畳が傷まぬように裏返せと指示した。とことん倹約に励んだことで、莫大な財産を築き、江戸幕府の土台ができあがった。この気風は3代将軍までは続いたが、5~7代でくずれた。ぜいたくな衣食、浪費で風紀も乱れた。さすがの屋台骨も傾く。そこで、8代吉宗が改革を断行し、財政基盤を立て直す。節約を徹底した。当時、江戸城の台所では1日20本余のかつお節を使っていたが、目の前で削らせて確かめ、5本に減らしたとの話も残る。」と。そこで、徳川吉宗と比較されたのが、「同じ8代目でも、舛添要一・東京都知事はずいぶん様子が違う。「ぜいたく」批判が収まらない。高額な海外出張費や公用車による別荘通いが問題になった。政治資金を美術品の購入や料理店通いに流用していたなどの疑惑も相次いで浮上している。記者会見のたび「調査中」を繰り返すだけで具体的な説明はないままだ。家康はケチを笑われると天下のための倹約と説いた。必要なお金は惜しまない。洪水で橋が流されると、「橋がないと民が困る」と言ってすぐに修理させた。もったいないと工事に反対した家来も、その言葉に感動したそうだ。今日からの都議会で知事はどう説明するのか。納税者がなるほどと思える明快な答えがほしい。」と。
今日の都議会の中継を見た。謝罪からはじまっていたが、「倹約」「ぜいたく」の違いをどうコントロールしているか、しっかりと判断する必要がある。夕方から妻と娘とコボスタ宮城で楽天VS阪神のセパ交流戦を観戦した。3対5で楽天が破れたものの、オコエのタイムリー、9回裏1・3塁でサヨナラホームランかと盛り上がり楽しむことができたが、こちらは肝心のところで倹約打線、家康のようにここぞで一発欲しかった。