7月24日(日)カリスマ
日本経済新聞2面『角栄ブームが鳴らす警鐘(風見鶏) 』が書いてあった。『 5月5日夜、ロンドン郊外にある英首相別邸「チェッカーズ」。キャメロン首相(当時)は招いた安倍晋三首相に記帳を求めた。「以前に来た日本人は……」とキャメロン氏がめくって、ようやく出てきたのは1973年の田中角栄首相。日本の首相がチェッカーズに単独で招待されたのは約43年前までさかのぼる。角栄氏は外交でも足跡を残している。ちょうどいま角栄氏の出生地の近くにある新潟県柏崎市の田中角栄記念館と長岡市・・・』で昨夜と本日NHKスペシャル『事件から40年「ロッキード事件」の新真実に迫る!』にも取り上げられている。佐高信さんのなぜいま田中角栄なのかの結びで『佐藤栄作の長期政権の後、角栄は福田と争って首相となるわけだが、佐藤の腹心の保利茂は佐藤の意中の人が福田であることを知りながら、角栄を支持した。それで、ある人が「あなたはどうして田中を推したのか」と尋ねると、保利はただ一言、「福田に老婆心なし」と答えた。そして、角栄の唯一の宝物は老婆心で、政治にはこれが欠けてはならないのだ、と続けた。 その問答を聞いていた村上が、その人に「老婆心とは?」と質問すると、その人は、寒い冬に孫がコタツでうたた寝している時に、風邪を引いてはいけないと自分の羽織をかけてやる心だ、と解説してくれたという。
私は「田中角栄と石川啄木の共通点」という一文を書いたことがある。それは女の姉妹の中に男1人ということである。それが老婆心を育むことになったのかどうかは知らない。』と書いていた。一挙に関係図書など読んだが、カリスマの一方で情があげられる。切望する声が聞こえそうだ。東京都知事選はラスト1週間だ。誰を臨むのか・・・。