7月27日(水)牡鹿にて

 社会福祉法人 祥心会 障害福祉サービス事業所くじらのしっぽ 塩作業 安全祈願祭 兼 内覧会に御案内を頂き出席。東日本大震災以前も塩製造していましたが、甚大な被害を受けて製造が出来なくなっていました。今回IPPOプロジェクト助成を活用して地域の協力により再開することが出来ました。昨日の大惨劇の後、明るい話題です。障がいの有る無しに関わらず安心して地域の協力を頂きながら暮らせるまちづくりを推進して参ります。
 その後、鎌倉初期にさかのぼる慰霊、国指定の重要文化財「十一面観音」の祭典へ移動。観音像は、鎌倉時代に奥州藤原氏の守り本尊だったものが、源頼朝に攻められたときに四代泰衡が衣川に流し、それが北上川を下って田代島に流れついたが、「縁起が悪い」として再び海に流し、最後に対岸の給分浜に流れ着いた、という話が残されている。カヤ材一木に顔と胴体を彫り、背面を刳り、背部も一木から彫ったものを前後に合せる古い手法で造った立像である。強い男性的な表情を持ち、肩巾が広く張り、腰廻りが太く堂々とした体躯で、よく均整がとれている。この観音像を本尊としているのが持福院観音堂。観音堂は3間四方、宝形造、桟瓦葺(もと茅葺き)の写真。板子一枚と言われる浜特有の信仰はもとより地域住民の拠り所としてこれからも大事にしていきたい。
 午後からは、東日本大震災で被災、親戚の自宅上棟式。既に民宿(あたご荘)は再開していましたが、いよいよ自宅に着工。上棟式、歳の分のお金と餅まきには子ども達はじめ住民の方々が大勢いらしてくれて賑やかになり、嬉しくなった。直会で、住民の皆さんと懇談、人口流出に歯止めをかけて賑わい再生のため全力を尽くして行く決意を新たに。

コメントは受け付けていません