11月3日(木)憲法公布70年
文化の日のきょう、1946年に日本国憲法が公布されてから70年を迎えた。「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の3原則を中学校の公民的分野でが習ったてからも40年以上経つ。いづれ、これまで一言一句変えられないまま、昭和から平成と憲法が公布から70年の歴史を歩んできた。これまで「憲法改正」について幾度も浮上してきていたが、改憲勢力が衆参両院で、発議に必要な3分の2を占めて現実味を帯びてきた。今日の日本経済新聞の社説は、『憲法に時代の風を吹き込むときだ』と現行憲法が不磨の大典ではなく憲法は権力の行使に枠をはめるものだとし、「とどまるところを知らない人口減少と、3.11の教訓からいつ起こるか想定できないことが明らかになった緊急事態への備えを時代の風として吹き込まなければならない」としている。確かに人口減少と憲法は深く相互関係があり、一票の格差から参院選挙区の合区など「地方の府」案まで踏み込んでいた。また、現憲法批判に連合国軍総司令部(GHQ)による「押し付け論」もある。ただ「憲法改正」反対ではなくテーブルにのせて活発な議論も必要ではないか。70年前に交付に至るまでの先人達の努力に報いるためにも、「文化の日」深く思慮することも大切だ。