8月7日(月)ハッピーエンド
川路聖謨は末期の江戸幕府を支えた能吏として知られる話が日本経済新聞春秋に乗っていた。三代目の桂米朝師匠による「鹿政談」で川路の話が出てくるという。話は、『奈良で「神さまのおつかい」とされるシカを、あやまって殺(あや)めた豆腐屋。死罪は免れないと覚悟してお白洲(しらす)に臨んだところ、情と機転をそなえた奉行の「大岡さばき」ならぬ「川路さばき」でハッピーエンド』という筋だ。地元で開催されている芸術祭リボーンアートフェスティバルのモニュメントのシンボルが白い鹿だ。話の結びは『奈良でシカが神聖なのに変わりはない。特別天然記念物として大切にされるようになった。おかげで近年は数が増え農作物などを荒らす害が深刻に。ついに奈良県が捕獲に乗り出したところ自然保護団体から反対の声が上がった。これにて一件落着、とはいかないのが人間社会の現実か。』まさにその通りが起きている。ハッピーエンドへと繋げたいものだ。