2月27日(火)誰のため?

 石巻かほく水紋に「誰のため?」(河北新報社石巻総局・鈴木拓也)が掲載された。『何を守っているのだろうと首をかしげずにいられなかった。石巻市は今月、「市立学校が給食費の返金処理を行っていなかった」と市議会で明かした。保護者から集めた給食費のうち、休校や学校行事で提供されなかった給食分を保護者に返すのを怠っていたという。ミスがあった市立学校は1校というが、小学校なのか中学校なのか不明だった。市教委に尋ねると、担当者から「どちらか言えない」と予期せぬ答えが返ってきた。「えっ?」と思わず言葉に詰まった。学校名ではなく、小学校と中学校のどっちで起きた事案なのかを聞いただけだ。「隠す話ではない」と言えば「隠しているわけではない」。「何で明かさないのか」と聞き直せば「市議会で説明した以上のことは言えない」と押し問答になった。一度持ち帰って検討してもらったが、「小学校か中学校か分かれば限定される。学校が特定されれば、子どもたちが不安になる」と言う。
 未返金のお金を保護者に渡せば、その時点で当事者たちは自分の学校だと分かる話だ。それでも担当者は「自分が知っているのと、他の人が知っているのは違う。それが知られたら子どもたちに精神的なショックがある」と真顔で説明する。しかし今回の事案が周囲に知られ、不利益を被るとすればミスをした学校だけだ。子どもたちに影響が出るとの説明は最後までふに落ちなかった。』ふに落ちないことで良いのか?件は「石巻市、給食費の返金怠る 市立学校312人分67万円(2018.02.16)」が発端だ。また、「石巻市議会 石巻市職員暴行事件、菅原副市長も減給へ」では、『 菅原副市長は「部長と(被害者の)相手方の間に入ったこともあった。まとめきれなかったのは私の責任。市長より重いと考えており、勘案しながら提案させていただく」と説明した。』とあるが、市長より重いならば。同時に上程すべきではないか。さらに、石巻市新蛇田地区の復興公営住宅の建設事業で市に損害を与えたとして、元市議が亀山紘市長を背任の疑いで仙台地検に告発した件では「公募型住宅買取価格変更がなぜ行われたか。」が明確になっていれば良いが、評価委員会と運営委員会とややこしいが手続きの不透明さの指摘だ。『誰のため?』が欠けているようだ。注視していきたい。

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