3月27日(火)自家薬籠中の物
関心の高かった財務省の決裁文書の改ざん問題をめぐり、佐川前国税庁長官は、参議院予算委員会での証人喚問と午後からの衆議院予算委員会での証人喚問でも、首相官邸の関与など疑惑解明の決め手となる材料を得られぬまま終わった。与党側は官邸の指示や影響を否定した佐川氏の証言を得て、問題の収拾を急ぐ方針。一方、野党は「疑惑は晴れなかった」と批判し、新たな証人喚問を求めた。森友問題の幕引きはなお遠い。ところで、佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問では、元検事の熊田彰英弁護士が補佐人を務めた。政治家の関与が疑われた事件で弁護人となった経験を持ち、検事が主役の人気テレビドラマのアドバイザーになったことも。この日は佐川氏の斜め後ろに座り、時折小声で助言する場面があったと(日経WEB)。
さて、侍浜の稲荷大明神の祭典。午後1時半から河北総合センター(ビッグバン) 「文化交流ホール」で5月20日執行の石巻市議会議員一般選挙の立候補予定者説明会が開催され出席したスタッフから37陣営が出席したと報告を頂いた。何の仕事でも大事なのがスタッフや補佐人だ。「自家薬籠中の物」だ。「自家」とは自分、「薬籠」とは薬箱のこと。自分の薬箱に入れてある薬品のように、いつでも自分の思うままに使えるものということから。唐の元澹が首相の狄仁傑に「ご使用になっている薬の一つに、私を加えてお使いになって下さい」と言ったところ、狄仁傑は「君はすでに私の薬籠中のもので、欠かせない人だ」と言ったという『唐書・儒学下・元澹伝』にある故事に基づく。要するに、いつでも自分の思う通りに利用できる人や物のたとえ。また、自在に使いこなせるくらいに身に付いた知識や技術のたとえだ。大事なことだ。