5月9日(水)痛み

 河北新報社説『大川小訴訟の上告/行政の反省につながるのか』だが、まさに遺族にとっては、やりきれない思いが募る判断だろう。子どもを亡くした悲しみに加え、長期間、訴訟を背負い続け、今後も続く心理的な負担は察するに余りある、に同感だ。いろいろ賛否の話題は尽きないが、石巻市議会臨時会は、上告に関する議案を賛成多数で可決し県も市の判断に従って、先決による上告をするという宮城県議会全員協議会だ。
 結びで、『上告の是非を判断する上で判決の解釈に誤解があったとしたら問題だ。亀山市長は8日の臨時会では「宮城県 実際、控訴審で市側は「マニュアルの作成状況を確認したり、不備の是正を求めたりした記録はない」と答えている。市はまず、自らの怠慢を反省するべきだろうあった。
 訴訟に至った過程では、市や市教委による遺族への不用意な発言や心ない対応があった。そのたびに遺族を傷つけ、さらに上告で感情を逆なですることに市は思いをはせるべきだ。
 児童74人、教職員10人が犠牲となった惨事を教訓に、どの学校も安全な場となってほしい。そんな遺族の切実な願いに応えたのが今回の控訴審判決だった。市は法解釈の是非を争うよりも他にすることがあるのではないか。』と。
 さて、本日地元紙から石巻市議会立候補予定者に昨日の上告の賛否について問い合せがあった。これまで述べてきた通り反対、理由も明確にそもそも論から話した。選挙後の判決ならば、採決結果はどうなるか。朝からの雨は涙雨だ。寄り添って来ていれば訴訟はなかった。初期対応が悪い結果、7年2か月になろうとしても、さらに痛みが続く。

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