3月8日(金)観光戦略

 東京大学名誉教授、月尾嘉男さんによれば、日本がバブル経済で豊かであった1980年代から90年代にかけて、日本から海外に出かける人が急増し、1980年には400万人程度だったが、90年には1000万人を突破した。
その後も増加しましたが、バブル経済が崩壊した90年代後半からは頭打ちになり、ここ20年ほどは1600万人前後で推移しています。しかし、来日する外国人は着実に増え、1980年代は200万人程度でしたが、2000年頃には500万人を突破、2015年には2000万人になって出国者数と入国者数が逆転、昨年はおよそ3000万人と爆発的に増え、それに伴って、外国人が日本で消費する国際観光収入も2011年の8000億円から昨年は4兆4000億円と7年で5倍以上に増加している。そこで政府は強気の目標を設定し、東京五輪大会の開かれる2020年には、4000万人で8兆円、2030年には6000万人で15兆円を目指すとしています。昨年の貿易収支は3兆円ですから、実現すれば素晴らしいことになる。
 さて、ここで大事なのが、デスティネーション・マネージメントで、地域を挙げて観光を盛り上げていこうという活動で、岐阜県高山市、和歌山県田辺市、兵庫県豊岡市などが、その活動を推進する組織DMO(オーガナイゼーション)を立ち上げている。活動内容は官民一体の広域連携で観光に関する情報を収集し、宿泊施設や観光施設の水準を向上させ、観光情報を観光客に提供しようということだ。夕方からその会議、しっかりと推進していく。

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