6月22日(金)連鎖

 大阪府北部地震で高槻市立寿栄小4年生女子児童が倒壊したブロック塀の下敷きになり死亡した事故で、高槻市教育委員会が市役所で記者会見し、専門家の危険性の指摘を受けて点検した市教委職員2人には建築士などの資格がなかったと明らかにした。塀は安全と判断しており、市教委は「(事故を)結果として防げなかったのは痛恨の極み」と謝罪。安全対策の不備が浮き彫りになった形だ。点検は2016年2月に実施。ブロック塀を目視し、棒でたたく簡易な手法だったという。大阪府警は三宅さんの死亡を受け業務上過失致死容疑で捜査しているとネットニュース。
 さて、日本経済新聞春秋に「相撲めし」(扶桑社)のことが載っていた。イラストが食欲をそそるらしいが、ウナギをめぐる環境は年を追うごとに厳しくなっている、サンマがとれない、スルメイカは壊滅的だ、カツオも不漁――。ここ数年、こんなニュースを見聞きすることが増えた。黒潮の蛇行や水温の変化、近隣諸国による乱獲など、原因はさまざまにあるのだろう。漁業そのものに加え、加工業や飲食業などにも影響が広がってくるとなると、地方の経済にとっては大きな痛手だ。現に、古巣の宮城県漁協石巻市東部支所へ行ったらかご漁許可制度の説明会が開催されていた。昨年のタコ漁、本年はガザミ漁が盛んだ。持続的がキーワードで規制が掛かるのもやむなしか。連鎖は良い方向なら歓迎だが、負の連鎖では困る。復興事業がらみでバランスの悪い対応のためあちこちから声が掛かる。夜は、障碍児と共に歩む会総会、自立策を模索していきたい。

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