10月25日(木)判断

 視察から自宅に戻ると、東北電力が本日、女川原子力発電1号機の廃止を決定したプレス用の文書(お知らせ)が届いていた。併せて河北新報WEBによれば、女川原子力発電1号機は1984年に営業運転を開始。東日本大震災以降、停止が続く同社の原発4基の中で最も古く、出力52万4000キロワットは最も小さい。東京電力福島第1原発事故を受け、原発の運転期間は原則40年と定められた。原子力規制委員会が認めれば最大20年延長できるが、事故後の新規制基準を満たすには巨額の安全対策費が必要になる。女川1号機は福島第1原発と同じ沸騰水型炉の「マークI」タイプで、福島を除く中部電力、中国電力、日本原子力発電の計4基は、いずれも廃炉が決まっている。女川2号機は、再稼働に向けて規制委による審査が終盤を迎えている。女川3号機は審査申請の準備が進んでいる。いづれ、安全第一に加えて情報公開の徹底が大事だ。
 さて、本日の東京株式市場で日経平均株価は前日比822円45銭(4%)安の2万1268円73銭と大幅に反落し、約7カ月ぶりの安値水準となった。前日の米国市場では企業業績の先行きに不透明感が台頭し、ダウ工業株30種平均が急落した。投資家の不安心理が高まり日本を含むアジア市場に株安が広がったからだという。将来を見通す判断が大切だ。

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