3月22日(日)名を竹帛に垂る
日本経済新聞の「遊遊漢字学」『後世に名を残す竹と絹』(阿辻哲次)で共感できた。
『かつての卒業式では、「仰げば尊し」を歌うのが定番であった。それが、歌詞の内容が時流にあわず、また文語調の歌詞がいまの小中学生にはほとんど理解できないという理由などから、最近の卒業式ではほとんど歌われなくなった。だが学び舎(や)を巣立つにあたって、卒業生が恩師に感謝し、学校生活をふりかえるという内容の歌が歌われなくなったことに、私はなんともいえないさびしさを感じる。その歌詞の一節に「身を立て、名….』その通りだ。
「身を立て、名をあげ」が儒学の経典【孝経】の冒頭の「身を立て道を行い、名を後世に揚げ、もって父母を顕らかにするは孝の終わりなり」に基づいているという。儒学では親孝行の最終目標を研鑽を積んで歴史に名を残す偉人になり、さらに「あの優れた方のご両親はきっと素晴らしい人だったに違いない」と、世間に両親の存在を顕彰することにあるとする。
「名を竹帛に垂る」昔の中国では後世に名を残すことを表現した。竹と絹を使い、紙が発見される前の文字を書き留める素材だ。三千年以上も前の漢字である甲骨文字の中にも表現されている。
さて、近所で子犬を飼いはじめました。とっても可愛いくて感動しました。
立身出世など無関係ではしゃいでいました。朝、読んだ日本経済新聞が気にかかり、久しぶりに筆を取りました。改めて「初心忘るべからず」!